のののの雑記

不定期に書きたくなったことを書くのん。

日常系アニメと非日常系アニメ

こんばんは。

 

ツイッターでアニメの話をしている時のことです。

 

 

「夏の日常系アニメは六畳間の侵略者!?と人生相談テレビアニメーション「人生」がおもしろかった」

 

 

といったツイートを書こうとした(或いは書いたかも知れない)時に、

 

「日常系アニメってなんだ?」

 

というモヤモヤした感情が沸々と湧き上がってきました。

 

様々語り尽くされている話題だとは思いますが、今一度日常系アニメとは何なのかを探っていきたいと思います。

 

 

 

まず最初に取り上げるべきアニメは、「日常」という作品でしょうか。もちろん最初にとりあえず理由はタイトルが「日常」だからです。

 

イメージだけで語ると確実にグダグダになってしまうので、まずはアニメ公式サイトの文章を引用することにしましょう。

 

"妄想がふくらみがちな夢見る女子高生「ゆっこ」の周りにはロボやら鹿やら謎なものがいっぱい。
時定高校を中心に、シャケが飛んできたりこけしが飛んできたりと町中に広がるちょっと不思議でビミョーにシュールな「日常」は始まります。"

 

”いま話題の日常を徹底解析!”ページの冒頭の文章がこれです。

 

もちろん、私たちが普段生活していて、シャケが飛んできたりこけしが飛んできたりすることはまずありませんよね。

 

日常生活の中に、「こんなことある~!?」と思わせることが笑いを取る一つの手法になっているのでしょう。

 

そうすると、描かれているのは「非日常」であって、「日常」では無い。けれども確実に「日常」をテーマにしている、という奇妙なアニメーションなのかな、と考えてしまいますが、このページの締めくくりはこうです。

 

「日常」って実は、「非日常」の連続じゃない?”

 

この文章をそのまま受け入れるならば、「日常は実は非日常の連続だから、この作品で描かれる非日常の数々は実は日常なんだ!」と言うことも出来ると思います。

 

確かに、シャケが突然降ってくるという事象が全く起こり得ないとは言えませんが……それこそ、SFの世界でいきなり提示されるトンデモ設定だって「起こり得なくはない」というラインを維持できるように作られていますよね、無理やりな理由付けが多いですが……。

 

非日常を描く「非日常系アニメ」もまた、「日常系アニメ」であるという事なのでしょう。

 

そうすると、日常系アニメと呼ばれるために大切なのは日常生活が描かれていることなのでしょうか。

極端な例だと同時期に放送されていたアルドノア・ゼロなんかは、「明らかに日常アニメではない」と言えると思うんですよ。

けれども、「どこからが日常アニメで無いのか」という線引は非常に難しく、各々違うために様々な論争がネットを中心に繰り広げられているのだと思います。

 

例えば、日常アニメの代表格として名前が度々挙がるのが「涼宮ハルヒの憂鬱」です。

 

ですが。

 

私の記憶にある限りだと、こいつら何もかも無茶苦茶でしたよ。

”「宇宙人、未来人、超能力者がいたら、私のところに来なさ~い!」と言った女の子の周りには宇宙人、未来人、超能力者が揃っていた!”

みたいな感じじゃないですか。話はめちゃくちゃおもしろいですけど。

 

それでも「日常系アニメ」たり得るのは、やはり”舞台が学校である”、この点に尽きるのかなと思います。

 

それぞれ視聴者は様々な日常を経験しているわけですが、日本人に限って言えば「学校に通ったことが無い」という人はほとんどいないでしょう。

アニメの視聴者層は、大人から子供まで幅広くいるであろうと推測されますが、例えば高校生なんかは労働の経験が無い人も多くいるでしょう。

そのため、人生の大きなウェイトを占める「学生生活」、「労働」ですが、学生生活の方が誰にでも共感が得られたり、想像力を増幅させたりといった効果が大きいのでしょう。労働に関しては未経験の成人も多いとニュース等で聞きますし。

 

らき☆すた」、「あずまんが大王」といった学園ものは総じて日常系アニメと呼んで良いのでしょう。恐らく。例外は探せばたくさんありそうですが。

ちなみに、「けいおん!」を筆頭に、「部活動アニメ」が強いですよね。「ラブライブ!」なんかも、個人的にはこの括りですね。

 

上で挙げたもう一つの要素「労働」については、「WORKING!!」なんかがわかりやすいでしょう。

あのアニメを見て、「アルバイトしてぇ……!」となった人も多いのでは?私は……私の話はいらないですね。

 

さらに、「家庭・家族」に深く踏み込んでいる作品もありますね。血のつながっている本当の家族の場合もあれば、何らかの事情で一緒に住んでいたり、毎日行動を共にしていたり、というパターンもあります。

後者の例には、「ハヤテのごとく!」なんかが当てはまりますかね。

 

あと、傾向として「ハーレム」が極端に多いですよね。

は?どこの日常だよ。といった感じですが、自分を投影してブヒブヒ言える人間は幸せになれますよね。

 

また、最近は「百合」も流行っていますよね。

男のみならず、女の子が女の子同士の絡みを見て百合萌えをする、なんてことも最近よく聞くようになってきました。

現状では、アニメの登場人物は男キャラより女キャラが多いのが主流だと感じますが、女性の方がアニメの円盤等にお金を多く落とす人が多いなんてイメージもありますし(地元のアニメイト調べ)、実際Free!なんかは物凄かったですよね。

もしかしたら、これからは「薔薇」が流行ったりするのでしょうか。

男ばかりが出てきて、極小数の女性キャラクターがサブキャラとして登場するようなアニメが男にも大ウケする、という光景も見てみたいですね。これから伸びてくる分野かもしれません。

 

 

 

さて、これらの要素に注目しながら夏アニメの日常系アニメ5作品を見てみましょう。

 

 

「ハナヤマタ」:学生生活。部活。(よさこい)百合。

ヤマノススメ」:部活。(登山)百合。

「人生」:部活。(人生相談)ハーレム。

六畳間の侵略者!?」:同居生活。ハーレム。

「ひめゴト」:学生生活。(ハーレム。百合)(※もう誰が男で誰が女かわからないためカッコ書きです)

 

 

こう書き出して見ると、2つくらいの要素を持ちあわせていれば、大体日常アニメたり得るみたいですね。

最近はどんなアニメでも安易にハーレムが形成されていたりしますし。

ちなみに、「百合」については明確な線引が必要な気がするので、あまりアテに出来ませんね。ヤマノススメで百合萌えする層は確実に存在していますが、私はあのアニメの百合要素に気を取られることはありませんでした。これは本当です。その辺は”感じ取れる人が感じ取れば良い”みたいな感じなのでしょう。恐らく。

 

 

 

結論。

 

 

日常系アニメとは、ある集合体がある目標に向かって活動したり、共に過ごしている間に様々な出来事に巻き込まれたりする様子を面白く、可愛らしく、時には悲しく表現したものであり、見る側が各々勝手に萌え要素を見出していくことが出来る宝箱である。

 

 

 

おやすみなさい。