のののの雑記

不定期に書きたくなったことを書くのん。

地獄

呻き声が四方から飛んでくる。

 

掻き分けて、掻き分けて、さらに奥へ。

 

そこには土があった。

 

見たことの無い土だ。

 

――もしかしたら、どこかで見たことがあっただろうか。

 

けれども、記憶の中には、この土は存在しなかった。

 

なんとなく目のやり場も無くて、ただ空を見上げた。

 

警鐘の如く光が語りかけてくる。

 

見たくない、見たくない、と信号が伝播する。

 

しかし、私はもう一度下ろした目線をもう動かすことも出来ずにいた。